声なきものの唄〜瀬戸内の女郎小屋:1巻記事一覧
両親が亡くなり、多額の借金だけ残された姉妹、瀬戸内生まれのサヨリとチヌ。これから借金返済の為ふるさとの島を出ることになる。到着したのは遊郭であった。さっそく競りにかけられ姉のサヨリは良い値がついたが、妹のチヌはまだ幼く相手にもされません。サヨリは、着物を剥がされ胸をさらけ出し、股も広げられていた。その様子をみたチヌは、状況が掴めず『姉やんに何するッ』と立会人を叩く。チヌは、立会人から売り物にされて...
小菊が目を覚ます。そこには綺麗な顔をした男性がいる。小菊は抱きかかえられ見世まで運んでもらうことになるが、なんと地主である若水家の若様であった。須賀屋の旦那は若様だと気づくと焦った様子、子供を売りに出させていたことがバレてしまった。小菊の方は、あの夜から男性恐怖症になってしまった。しかし、若様には違った感覚があるらしい。ある日、おつかいから戻ると、小梅が見世の太助坊をあやしていた。その様子をみて小...
須賀屋の旦那が夜逃げの資金集めにココ「東陽楼」の藤富にチヌを売っていたようだ。また新しい見世での生活が始まる。どうやら若様に気に入られていることが知られており、既に姐さん方に目の敵にされているようだった。チヌは今後の生活が不安であった。今度の源氏名は「千鳥」。千鳥は姐さんらにイジメられ悲惨な生活であったが、若様のことを思い出し乗り越えていた。あるとき、若様が東陽楼に来ることになり早速、千鳥の着物が...
半年で見違えるように成長した千鳥、あるときサヨリそっくりの新人が入ってきた。ちょっと天然な性格の美人であった。小蝶と源氏名をもらい早速、千鳥らといっしょに見世に出ることとなる。見た目が綺麗なので直ぐ指名が入った。しかし、夜中に寝小便をしてしまった。昔からシモも緩いらしい。小蝶は、ど叱られたが全く治す気が無かった。それからも摘み食いなど悪さばかりであった。若様がみえたとき、たまたま小蝶と出会い、若様...