声なきものの唄〜瀬戸内の女郎小屋 第12話:「からゆきの女」

東陽楼に変わった客がやってくる。
珍しく女の客だ。「吉元タカ」といい、かなりの金持ちらしい。

 

 

 

千鳥が気に入られ、この東陽楼を買い取ると言い出した。
しかし、楼主はそれを拒否した。

 

 

 

それから、嫌がらせが始まる。
見世の評判を落とし、
どうにもならないようにし東陽楼を売らせようと。

 

 

 

この吉元は、からゆきの女である。
千鳥は、からゆきについて興味があった。

 

 

 

もしかすると、姉もそこにいるかもと期待し
吉元に、からゆきのこと質問した。

 

 

 

いまから十五年前、タカには兄と妹、弟がいた。
妹が病気になってしまったが、薬もろくに買ってあげられなかった。

 

 

 

そこで、奉公することになり連れてこられた場所が、
なんと、シンガポールの娼館であった。

 

 

 

タカは、ひと一倍に抵抗する為、
手を縛られ、順番に男が入れ替わり初物ながら10人を相手した。

 

 

 

股の間に薪でも突っ込まれたような激痛を味わった。
タカは、二度と家族のもとへ戻れないと思い酷く落ち込んだ。

 

 

 

そして決意し、縄をつかんだ・・・

 

 

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