声なきものの唄〜瀬戸内の女郎小屋 第5話:「鬼の棲家」

ある日、美緒の兄が訪ねてくる。
400年続いた名主「堀田家」の跡取りで育ちが良さそう。
大学進学の勉強をするために近く来ていたようだ。

 

 

 

美緒も良いとこの出ではあるが、堀田家の力が無くなり
兄の学費や生活費を稼がせる目的で美緒は働いている。

 

 

 

千鳥は、客の杉浦様から姉に似たような人を京でみたという情報を耳にする。
だがそれを確かめるには金が必要。
千鳥は何とか工面して自分の金を渡そうとするが足りない。

 

 

 

それでも千鳥は杉浦様が京に行かれるタイミングに合わせ
手紙を書くことにした。

 

 

 

しかし、杉浦様は京へ行く為の資金が足りなくて行けないという。
京へ行くためには小物を購入する費用の100円が必要であった。

 

 

 

千鳥に何とか50円を貸してほしいと頼みに来くるが、
いまの稼ぎは借金など引いて時給30銭ほどの給料でとうてい集まらない。

 

 

 

若様に頼めば直ぐ解決するが、なかなか言い出せない。
そんな悩んでいることがバレたのか若様から何か頼みか?と聞かれてしまう。

 

 

 

そんな千鳥を若様は気晴らしに釣りに誘う。
千鳥もすごく喜んだ。
でも、日焼けをするので美緒が何というか、、、

 

 

 

そんなとき、美緒は珍しく居眠りをしていた。
慌てて目を覚ますが、いつもの様子ではないことに若様は気づいた。

 

 

 

数日後、若様より素晴らしい着物が届いた。

 

 

 

早速、新しい着物で若様の前に出たが、
若様からすぐ帰ると言われてしまった。
千鳥の元気の無さに気づかれてしまったようだ。

 

 

 

千鳥は、姉のことが気がかりで、
50円のことで情緒不安定になっていた。

 

 

 

結局、見世から借金し、
杉浦様に姉の情報を集めてもらうことにした。

 

 

 

すぐ杉浦様があらわれ、金を渡そうとする。
それを見ていた小蝶が杉浦様の素性を知っていてバラシてしまう。

 

 

 

杉浦様は金を取り逃げ出したが、
少しいったところで取り押さえられた。
そこは「味つ屋」のまえであった。

 

 

 

一息ついて千鳥は、店の中で美緒の兄が酒を呑んでいることに気づく。
なぜ、美緒はいないのかと質問すると美緒の兄は震えていた。

 

 

 

奥から声が聞こえるので襖を開けると、そこに美緒がいた。
しかも店主が美緒を裸にし触りまくっていた。

 

 

 

千鳥は直ぐ美緒に着物を着せ、連れ戻そうとする。
なぜ、こんなことになったのか兄に追及すると・・・

 

 

 

兄が賭け事で作った借金を帳消しにするかわり
美緒が犠牲になっていたのだ。

 

 

 

千鳥は、店主にココから出ていけと罵声を浴びせ美緒を連れ戻した。
その間に杉浦様は金を握りしめダッシュで逃げていた。

 

 

 

美緒も打ち明け、ショックであったうえに
千鳥も50円を奪われたことを笑いながら告白すると、
ふたり抱き合って涙した。

 

 

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